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目に見えぬ独裁者の方が怖い。
昨日、北の将軍様a.k.a金正日の死が報じられた。
多くのメディアが時間や紙面を大きく割いているが、
僕個人としては、あまり大きいニュースとして感じられずにいる。
もちろん、指導者の死により北朝鮮の行動が変化し、
拉致被害者の方が全員帰国し、平和な国家へ変貌する事を願うが、
いかにもJr.感たっぷりの後継者に、今のところ何の期待も抱けないでいる。

僕のような無知のものが語るほど歴史は単純じゃないけど、
朝鮮半島は日本が占領統治していた時代を経て、
60年ほど前に大国の思惑によって分断され、
南北ともに、その後も大きな苦難を背負わされている。
アメリカが加担した韓国は、比較的豊かになったが、
旧ソ連が加担した北朝鮮は、ご存じの通りの歴史を辿っている。
下手すりゃ、日本も同じ運命だったと思うとゾッとする。
北海道あたりはソ連に分捕られてた可能性だってある。

その後、親分の崩壊によって、北朝鮮は益々孤立していく。
そして孤立どころか悪の枢軸のレッテルを貼られ、
所謂自由主義諸国から、総スカンを喰らっているのだが、
時勢に任せ勝手に分断し、言う事を聞かないと見るや敵扱いは、
少し可哀想な気がしないではない(特に一般の国民は)。
もちろん独裁的な国家運営は許されないし、
核兵器の開発は恐ろしいことだ。

けど、少し乱暴に言えば、今や核兵器なんてどこの国でも持てる。
そして、一見民主的を装い実は独裁的な国家も余るほどあるだろう。
あの国とか、この国とか、その国とか・・・思い当たりませんか?
国家という枠の中で抑圧されて生きる、普通の人々が感じる苦痛は、
北朝鮮でもエセ民主国家でも、それほど大きな違いはないはずだ。

今年は、世界各国で民衆運動が活発化し、
体制が崩壊し民主化が進んだ年という事になっている。
確かにビンラディンの殺害やら、中東、アフリカのデモや、
カダフィ大佐の死などが象徴的だろう。
しかし、それらは本当に民衆が自らのために立ち上がり、
自分たちの力で勝ち取った勝利なのだろうか?
そして、彼らは今後、望んでいた幸せを手にするのだろうか?
正直、僕は大きな疑問を抱いている。

ここ10年、世界中を舞台に繰り広げられているテロとの戦い、
もともとそのテロの主力部隊とも言えるアルカイダは、
アメリカのCIAが大きく関与していると言われている。
それと同様に、中東、アフリカの民衆運動に関しても、
CIAなどの諜報機関がSNSなどを巧みに利用し民衆を煽り、
武器や資金を提供しているとも言われている。

という事は、今年、中東やアフリカで起こった民主化運動の果てに、
新たに樹立した政権がアメリカやEUの意に反した場合、
また、悪のレッテルを貼られ、攻撃される可能性もあるという事だ。

どこかの国のように、良く言えば「寛容性があり柔軟」、
悪く言うと「日和見のヘタレ」でもない限り、
独立した国家の態を成していながら、
他の国の言いなりになれるはずもない。
しかも、特にイスラムの国は独自性も強い。
どうしても譲れない、相容れない部分が出てくるのが自然だろう。
今後の情勢は、明日をも知れぬなのかもしれない。

にしても、日本が大震災と放射能汚染に苦しんでいる今年、
世界では、象徴的な人物が何人もこの世を去った、
形は違うが、大きな変革の必要に迫られているという意味では、
日本も中東も北アフリカも北朝鮮も同じなのかもしれない。

そして、この変革のチャンスをよい方向に進めていくためには、
僕たち民衆のひとりひとりが、参加の意識を持って、
声を出すことを恐れず、自らが自分の住むまちをつくるという、
しっかりとした自覚を持たなくてはならない。
ということを、金正日氏の訃報から考えさせられているところです。
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